レッスル川柳掲載許諾番号21504お笑い等、ブレもありますがレッスルの話題がメイン。愛の軍団名「さばいばるだんす」当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。(c)2006 松永直己/SUCCESS


by siroichigoy

Angel Cup11日目 第二試合 榎本綾VS野村つばさ

観客の入場前にリングへ下見に来た
闘京女子の社長と野村つばさ選手。
つばさ「うぇぇぇぇ~・・・。」
社長「やっぱりこの様子じゃ・・・いるよな~。」
二人の視線の先は相手選手側の花道
前回同様、そこだけ会場の雰囲気に似つかわしくない
レッドカーペット、そしてその両脇には薔薇がぎっしりと。

つばさ「・・・社長~・・・。」
社長「ま、昨日のみんなのアドバイスを守る事、だな~。」





「えーいっ!!」
「わぶっ!?」
つばさの入場中への榎本のヒップアタックが炸裂。



「おーーーーーーほっほっほっほっほ!! 
全国6000億人のビューティ市ヶ谷ファンの皆様!!・・・。」
どうやら選手達の入場前に、いつも通りのお約束のフレーズを口にして
入場していた市ヶ谷。その市ヶ谷を警戒するあまりに
視線はそこ一点に注がれてしまっていたつばさ。
そこへ観客席に紛れこみながら近づいてくる
綾が全く目に入っていなかった為、この一撃が見事にもらい
大きくふらつくつばさ。
場外での奇襲攻撃。このような台詞が全くと言っていいほど似合わない
綾選手の一撃に合わせてゴングが鳴らされた。

エンジェルカップ 11日目 第二試合:ジュニアトーナメント準決勝B組



「もういちどー!!」
ふらついたつばさを見て、後方に下がり
綾、もう一度助走をつけてのヒップアタック。
だがこれは助走の間に体勢を持ち直したつばさにかわされる。
「ひゃん!!」
かわされて大きく尻餅をつくような形で倒れた綾。
リングよりも硬い場外での自爆に
試合中にもかかわらずお尻をさすりながら痛がっている。

ここでつばさ、本来なら奇襲をしかけてきた選手に
お返しの一発でも見舞いたい所、だが
「もう試合は始まってるんだ!あんまり場外にいちゃ・・・。
まだお尻を痛がっている綾を横目に
リングへ駆け上がるつばさ。

それを見てようやく立ち上がり
「あー、まってよー!」
まるで友達に言うような口調でしゃべり
追いかけるように綾もリングイン。

リングの上でのぶつかり合いになると
流石につばさが1枚も2枚も、いやそれ以上に上手。
逆水平の打ち合いでは
バチン!!
ぺしん
バチン!!
ぺちん
パシィン!!
・・・ぺち
同じ技どうしとは思えない音が鳴っている。
ならばとロープに走って体ごとぶつかっていく綾。
だがこれも読まれていたかフロントスープレックスで
逆に勢いのまま投げられてしまう。
そして尻餅状態の綾の背中にサッカーボールキックを叩き込む
「きゃん!!」
痛みの反動で起き上がる綾。

その後もつばさペースの試合展開は変わらず試合時間は5分を経過した。
綾はもう涙目、足取りもふらついている。
(もう決めちゃうんだからっ!!)
下手に動かれる前にもう決めてしまおう、と
綾を捕まえ、念には念を入れ自分側のコーナーに振り
ジャンピングニーで襲い掛かる!!
が、これを綾、意識してか、それとも恐怖でか
しゃがみこんで回避。
とっさに頭を抱えてる辺り、理由は後者だろうが
とかく結果、つばさはコーナーに膝を思い切り打ちつけてしまう。
「うぅぅ・・・。」
つばさが膝を押さえている間に綾は転がりながら場外へ逃げ込む。

しかし、回復したつばさは場外には付き合わない。
まああれだけ市ヶ谷選手の事を警戒しているのだから当然である。
「べーっだ!絶対そっちになんか行かないんだからね!」
子供むき出しの発言は本気、必死という事だろう。
その発言を受けて、あからさまにうろたえる綾。
そこに市ヶ谷がこっちに来なさい、というジェスチャー。
綾がそれに気づき、すがる様に駆け寄っていく。
「い、市ヶ谷さ~ん・・・。」
「大丈夫ですわ、綾。耳を貸しなさい。
・・・・・・い。・・・・・・・から・・・・・・・さい。
・・・・・・ば、・・・・・・で・・・・・・・い。」
「・・・うん。綾、頑張る!」
(何言ってるかわかんないけど、戻ってきたら直に片付けちゃうんだから。)
そして耳打ち後、ちゃっかり場外カウントギリギリまで休憩してリングに上がった綾。
叩き落されたらそのままリングアウト負けになろうものなのに
警戒のあまりリング中央から動かないつばさを見ての市ヶ谷の指示だろう。

リングに戻れば、やはりつばさに分がある。
ロープ際を嫌うつばさを利用して、勢いをつけたドロップキックやタックルを仕掛けていく綾
だが待ち構えてのエルボーや逆水平、これで当りが五分といった感じか。
そして綾が数度目のタックルをぶつけに行った所に
カウンターのスリングブレイドでリングに叩き付ける。
「きゃん!!」
見事に決まり綾ダウン。つばさ、フォールを試みるが
これは綾がなんとかもがいて2.8でクリア。
「・・・それならっ!」
つばさ、先程の轍を踏んでかまだ倒れている綾を引き起こし
そのまま押し込むように自分のコーナー側へ持っていく。
「これで終わりっ!!」
そしてコーナーへ駆け上がるつばさ。
その時

ゴォン!!

衝撃音とともにコーナーが揺れる。
「わ、わわっ!?」
バランスを崩すつばさ。
「な、何?」
なんとか持ち直したつばさがコーナー上から見下ろす、と
なんと市ヶ谷選手、反対側のコーナーを
ビッグブーツで思いっきり蹴りつけている。
こんな方法でリングを揺らすとは・・・ありえないパワーである。
(な、何てパワー・・・。)
揺れるコーナーの上で市ヶ谷のありえない行動に驚愕のつばさ
視線は市ヶ谷一点に集中してしまっていた。
そこに
「えーーいっ!!」
復活した綾が走りこんで両手を前に突き出しつばさにぶつかる!
市ヶ谷選手に気を取られすぎていたつばさ。
不安定な足場に加えこの一撃で
「わ、わわわ、ひゃぁ~~~!!」
コーナーから行きたくなかった
危惧していた場外に転落してしまう。

「い、痛い~・・・。けど早く戻らないと・・・。」
前のめりで落ちたか、顔を抑えて立ち上がろうとした
つばさに影が落ちる。
「あらあら、随分と派手に落ちましたけど、大丈夫ですの?」
「・・・え?・・・ひゃっ!!」
見上げた視線の上には、最も対峙したくなかった人物
市ヶ谷選手が目の前にいた。
「あ、あわわわわわ・・・。」
恐怖でへたり込むつばさに市ヶ谷は声をかける。
「あら?立てませんの?腰でもぶつけたのかしら?
 それならこの慈悲深い私が手伝ってあげますわ。」
落ちる原因を作っておいて何を言う。と突っ込まれそうな事を言い放ちながら
野村の体をむんずと掴み
まるで重量挙げのような形でつばさをリフトアップ。
「ひゃあぁぁ・・・!」
「そら、貴女の戻りたがっていたリングですわよ。感謝なさい!」
「うひゃあぁぁ~~・・・!!」
そのままデッドリードライブでリング内につばさを放り投げる!
いくらつばさがジュニアの中でも小柄とはいえ
リフトアップだけでもありえないのにトップロープを超えるその一投。
まさに規格外である。
「むぎゃっ!!」
恐怖で固まっていた為、受身がとれず
リングにまともに叩きつけられるつばさ。
そこに
「えーーーーいっ!」
トーナメント出場をもぎ取った必殺のスライディングeが炸裂!
「!!!」
そのままフォールに向かう綾。
が、今度はつばさがもがいてカウント2.9でなんとか返す。
「そ、そんな~・・・。」
「ふぇ・・・ま、負けないんだからぁ・・・!」
顔が涙でぐしゃしゃのつばさ。吹っ切れたのか
ロープに体を思いっきり預け、とにかく綾に襲い掛かる。
「ひゃう!」
勢いはあるが直進的な攻撃、なんとか綾はかわし
自身もロープに走って背面を向く。
(ヒ、ヒップアタックね。わかってたらなんともないんだから!)
早い背面へのモーションに、走る足を止め、防御するべく待ち構えるつばさ
だが綾、そのままの体勢で飛びつき、両足でつばさの胴を挟む。
そしてその勢いのまま体をつばさの股下に潜り込ませて
足をつかんでくるりと前方回転!!
カサドーラ(飛びつき前方回転エビ固め)が綺麗に決まっている。
「・・・え・・・え・・え?」
何が起こったかわからないつばさの耳にカウントが入る。
本能的に体をばたつかせるが綺麗に決まっているうえ
綾も必死に押さえ込んでいて外せない。
そしてそのまま3カウント!!
「やった~♪やったよ♪市ヶ谷さ~ん♪」
3カウントと同時に技を解きぴょんぴょん跳ねながら
市ヶ谷選手のところに駆け込んでいく綾と
呆然とした表情で倒れたまま天井を見上げるつばさ。
市ヶ谷選手の介入があったとはいえ
これまでの試合とは一線をおいた結末での勝利に
会場はどよめきと歓声につつまれていた。
だが、最後のカサドーラといいこの試合の一連の流れ、
どこまでが市ヶ谷選手の耳打ちによるものなのかという謎は
本人達しか知る由はない。

〇榎本綾(9分14秒 カサドーラ)野村つばさ×
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by siroichigoy | 2010-08-26 23:06 | レッスル・企画物