レッスル川柳掲載許諾番号21504お笑い等、ブレもありますがレッスルの話題がメイン。愛の軍団名「さばいばるだんす」当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。(c)2006 松永直己/SUCCESS


by siroichigoy

Angel Cup 最終戦 第二試合 渡辺智美VS楠木悠里

渡辺「ホントはアタシが最初に会場を大きく沸かせる予定だったのに~。
   こんな因縁の対決であんな勝利されたら妬いちゃうじゃない。」

控え室でウォーミングアップをしながら
急遽組まれた4位決定戦の劇的な展開を目にしぼやく渡辺。

渡辺「ま、この盛り上がりの中、入場で歓声に包まれるのも悪くないか。
    よ~し!やっちゃうんだから♪」

最終戦の大舞台にも物怖じすることなく、いやむしろその状況を
楽しんでやると言わんばかりのテンションで渡辺は控え室を後にした。

エンジェルカップ 最終戦 第二試合:シングルリーグ決勝トーナメントB組




ごっ!!

開幕直後、楠木の脳天がリングに叩き付けられた。

試合開始と同時に渡辺の方から腕を差し出してきた。
何かあるかとは思ったが体格も筋力も明らかに自分のほうが上というのは
これまでの試合で、そして何より見た目からも観客はわかるであろう。
ここで引いては熱が冷めてしまうだろう、と腕を組もうと差し出した瞬間
渡辺が体勢を低くし、するりと楠木の片足と首に腕を回して捕らえ
そのままくるりと体を横方向に回転。
小縞戦で勝利をつかんだ裏メニューのライトニングスパイラルを
開幕一発目に持ってきたのだ。

「がっ!?」

奇襲によるいきなりの大技で思わず頭を押さえ座り込む楠木。
そこを渡辺、横からバズソーキックで綺麗に即頭部を打ち抜く!
またもダウンを奪われる楠木。
すかさず渡辺がフォールを試みるがこれは楠木、カウント2で跳ね除ける。
「あちゃあ~。やっぱ秒殺は無理だったか~・・・。」
「秒殺!?な、舐めるなっ!!」

楠木起き上がり、重い逆水平でお返しとばかりに見舞い
掴まえてボディスラムで投げ落とす。
そして渡辺を引き起こしロープに振りラリアットを狙うも
渡辺、楠木の繰り出した腕とは反対方向に飛びかかり
カウンターのスリングブレイドで続け様にダウンを奪う。

そして倒れている楠木の頭部を太腿で挟み
片足を折り、首4の字を完成させる。
腕で絞めるよりも調整は利きにくいものの、
いや、だけに腕よりも肉感的にも力的にも
数段違った絞めつけが楠木を襲う。

「ぐっ!・・・う・・・うぅぅぅっ・・・!!」
楠木、これはなんとか体をずらしてロープブレイク。

楠木の試合を見てきてスロースターターと感づいた渡辺は
そこを狙い、また自慢のスピードで
虚を突いてのいきなりの大技攻勢や
ヒット&アウェイの要領で技を叩き込んでいく
まさかの一方的な序盤の展開に観客席からどよめきと
渡辺には歓声、楠木には叱咤激励が飛ぶ。

試合開始から5分が経過したが、
渡辺のフルスロットルはまだ止まらない。
フロントネックに楠木を捕らえた渡辺は
スリーパーにはいかず勢いと体重をかけ
フロントネックチャンスリーで反り投げる。

勢いのための反動かまだまだという楠木の気持ちか
倒された後、すぐに腰をおこした楠木、そこに渡辺
楠木の右腕を取り、左足もロック、課を左腕で抑え
ここまで出していなかったもう一つの必殺技、
ストレッチプラムで楠木の全身を
首、肩、腰を互い違いに逆方向に捻りあげる。
「ぐあぁぁっ・・・!!」
「どうっ?早くっ、ギブアップ、しちゃいなさいっ!!」
型も完璧に捕らえている、位置もリングほぼ中央。
十分狙える。と思っていたのだが
「・・・ぐっ・・・やあぁぁぁぁっ!!」
楠木、ロックしている渡辺の左足を掴んで
そのまま後方に体重を預け
「わわっ!?」
そのまま倒れこみなんとか外す。
「あたた・・・。もう!なんて強引な外し方よ。・・・って!?」
尻餅状態の渡辺を楠木が強引に引き起こし
「これからは・・・私の番だよ!!」
楠木も滅多に見せないジャーマンでそのままぶっこ抜く!!
荒っぽさはあるが、高高度からの一撃で見た目からも威力は十分に見えたが
カウント2.5で渡辺がなんとかホールドを解く。
しかし楠木、ここを機に一気に攻めたてる。
渡辺よりのいち早く起き上がりまだ倒れている渡辺を抱え上げ
「・・・これで、決めるっ!!」
ここまで勝利を掴んできた必殺のウインドミル。
渡辺相手には前回は意外な形で苦汁を舐めさせられたが
100%のウインドミルが炸裂。
「う゛、あぁっ!!」
今回は渡辺の細い腰が逆にくの字に折れ曲がらんばかりに
完璧に決まった一撃に観客からどよめきがおこる。
そのままフォールに向かう。

1・・・2・・・

(今度は完璧に決まった。大丈夫・・・。)
決して慢心ではない、それくらいの完璧な手ごたえを感じていた楠木。だが
「・・・ま、まだまだぁっ!!」
渡辺がカウント2.9で肩を起こす!!
「な、何っ!?」
前回とは違い、完璧に決まった上でも
返された事に驚きの顔を隠せない楠木に
「へへ・・・。どう?100%も耐えて見せたわよ♪」
腰を抑えて立ち上がる渡辺、かなり強がりも入っているだろう。
それでも楠木よりも先に動き出す。
ロープに走りこんで降り向き様に背面を向く。
(ヒップアタックかっ?それ位っ!!)
構える楠木。だが渡辺の跳躍はいつものヒップアタックよりも一いや二段階高く
楠木に自ら肩車される形で飛び乗り
「えぇーーーいっ!!」
リバースフランケンシュタイナーで楠木を脳天から叩きつける。
「・・・がっ!?」
ここにきてのまたも初の大技に頭を抑えてもんどり打つ楠木。
「よーしっ!!みんな、いっくよー♪」
観客にひとしきりアピールしながらコーナーに駆け上り
華麗な跳躍のムーンサルトプレスで楠木を畳み掛ける!が!
「・・・っ!!」
今度は楠木が2.9で返す!!

「うわ~・・・。どんだけタフなのよ~・・・。」
「・・・そっちこそ、どれだけ引き出しを持ってるんだ・・・?」
(さて、あとはどうしたものか・・・。このタフさは
やっぱアレを返さなきゃ勝機はない、か。)
(全力でもウインドミルはダメだった・・・。
 やっぱりコイツを・・・)
楠木が考えてる間に渡辺が動く。
背面に回り、コブラツイストに捕らえ
「そらっ!!」
前回勝利をもぎ取ったグラウンドコブラに移行。
観客からはざわめきと喚声が起こるが
「・・・もう二度とはっ!!」
楠木なんとかクラッチしている足を外しカウント2.8で逃れ、
「決める!!」
素早く起き上がりその場から右腕を振り上げ走り込むが
「何べんやったってムダっ!!」
渡辺、再度飛び掛り、今度はフランケンシュタイナーを決めようとするも
「私だって、返す事くらい・・・できる!!」
楠木踏ん張り、逆に渡辺をパワーボムで叩きつける。
「ぐっ!!」
一度耐えられていたので構えることができた為、カウントは2.5で返せたが
それでも、お楠木のパワーによる一撃は重い。なかなか立ち上がれない。
(この距離でも右腕だと通用しないか・・・。流石決勝、か。
・・・よし。もう迷いません!龍子さん!!)
そして渡辺が立ち上がった時には楠木がロープに走り込んでいた。
よく見るといつもと違い左腕を振り上げている。
「うわあぁぁーーーーっ!!」
(何?腕変えたくらいじゃ、何も変わんな・・・って、嘘っ!?)
視界が暗い。
右腕のときであれば十分間に合うタイミングであったカウンターのタイミング。
それよりも数段階も早いスピードで迫っていた楠木の左腕が渡辺の

ごうっ!!

額を轟音とともに打ち抜いた。
渡辺、凄まじい衝撃に体を回転させられうつぶせにリングに叩き付けられる!!
楠木、渡辺の体勢を反転させ押さえ込みにかかろうとする時点で渡辺の意識がはっきりとする。
「・・・え!?貰った?ヤバっ!!返さないと・・・って、
 何??体が、動かない!!」
渡辺、体が本能的に今動いたら危ないと感じているのだろうか
意識はあるのに体が動かない。
「このっ!動いて!!動けぇっ!!」
渡辺の必死の抵抗も体は言う事を聞かず3カウントのコールが会場に響いた。

×渡辺智美(18分28秒 ラリアット→体固め)楠木悠里○

なお、この試合結果は後の龍刃側の発表で一部変更があった。

×渡辺智美(18分28秒 ユーリスターノヴァ→体固め)楠木悠里○
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by siroichigoy | 2010-09-07 10:45 | レッスル・企画物