レッスル川柳掲載許諾番号21504お笑い等、ブレもありますがレッスルの話題がメイン。愛の軍団名「さばいばるだんす」当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。(c)2006 松永直己/SUCCESS


by siroichigoy

小町SSノエルVer「私の中の風船」

ふわふわ、風に任せて飛んでいく風船。

風船は、好き・・・。

でも、なんで好きなんだろう?

私に、似ているから・・・?





「なんで、注意されたのかな・・・?」

中学三年、二学期もはじまった所で先生との進路相談があった。

私は正直に答えたんだけど、先生に怒られてしまった。

「みんなといっしょでいいです。」って。

そしたら

「白石、大事な事なんだ。もう少し良く考えような。」だって。

私は、むりして頑張っていい高校へ行きたいって思わないし、他に何をやりたいっていうのもな

い。

だから正直に答えたんだけどな。

今日は大まかな事を聞いただけで、まだ決定じゃないからよく両親とも話し合って考えろ。って。

そんな事を考えながら歩いてたら家に着いた。

鍵で戸を開ける。いつもお父さん、お母さんは仕事で帰りが遅い。

家のことをやって、今日のことを考えていたらいつの間にかソファーで眠ってしまっていた。

起きたら、真夜中だった。

「あ、TV、つけっぱなし・・・。」

切ろうとおもったけど、やってた番組をみて、リモコンを持った手が止まる。

番組は女子プロレス中継だった。

「へえー。女の人もプロレスってやるんだ・・・。」

プロレスって男の人の仕事だって思ってた。

「あ、痛そう・・・。」

凄い勢いでマットに叩きつけられる選手や絞めあげる選手。

でも、すごいな、みんな私よりも少し上くらいだよね。それがもうTVに出て、お客さんの前で頑張ってるんだ。

それ以降、毎週、中継を見るようになった。

あ、あれから、お休みの日にこれからの事について話した。

「ゆっくりでいいから、やりたい事を見つけてみなさい。」だって。

あれから、気になってることはあるんだけどな。



そんな事があった2学期も終わり、もう年末だ。

いつも見ていた中継だけど、今日のは年末特番でたくさん試合を放送するみたい。

放送が始まった、今日はこの団体の全選手の試合を放送するみたい。

見たことのない、わたしとほんとに一緒くらいの年の子も試合をしている。

その中でとっても気になった試合があった。

今年デビューした選手3人が出てるタッグ戦。

相羽選手がジャーマンって技で勝った後、

すごく疲れていたんだろう。リングで大の字になって、息もまだ荒いのに

すっごくよろこんでいた。

きっと、すごく努力したんだろうな。

「・・・私も、あんなふうに、なれるかな?」



彼女の中でふわふわ浮いていた風船が今、しっかりと握られた。



それから、お父さん、お母さんにこのことを話した。

最初は困ってたみたい。だけど

「なぎさが自分からやりたい事を見つけてくれて嬉しい。って。厳しい道だと思うけど頑張れるかい?」って言ってくれた。

3学期になってこの事を先生に言ったらびっくりされた。

でも、本当にやりたいって伝えたらわかってくれた。

そして、「基本を教えてもらわないとな。」って柔道部に、部員としてじゃないけど練習させてもらえるよう顧問の先生に話してくれた。

時間もないので受身と、基礎体力、あとは簡単な技だけを毎日、繰り返した。

いろいろやることが多かったから卒業まであっという間だった。

そして、入団テスト。

合格だって。良かった。



なんで風船が好きかわかった気がする。

ふわふわと浮かぶ風船は夢。それを手にして、自分でまたいろいろ詰めてまた飛ばす。

そんなのにあこがれていたんだとおもう。

今はまだ、握ったままだけど、いつかは飛ばせるようにになりたいって思う。
[PR]
by siroichigoy | 2008-06-05 03:29 | レッスルエンジェルス