渡辺智美のモノガタリ 第2話
2010年 10月 08日
闘姫伝事務所・社長室
「社長―。例の娘のオーディションの
PVと面接の映像、貰って来ましたよー。」
「おお、ご苦労さん、早速見せてくれるか?」
視聴中
・
・
・
・
・
「・・・凄い身のこなしだなー。審査員の言う通り
『バック』ダンサーにしておくのは勿体ないよな、これは。」
「ルックスもプロポーションも申し分ないですねぇ。
ウチの小縞と同じか、それ以上じゃないですか?
これで15才ですか?いやぁ、最近の娘って凄いですねぇ・・・。」
「神城君、何をそんな老け込んだ発言を・・・。
君も俺もまだそんなに歳じゃないだろう。
まあ、確かにスタイルはいいんだが。
それに面接の映像から負けん気も強そうだし
動いてみる価値はアリ・・・だな。」
「了解です。じゃあちょっくら香川まで
饂飩と骨付鳥でも楽しんできますか♪」
「神城・・・。」
「やだなぁ社長、冗談ですよ。冗談♪
じゃあ、探りにいってきますね。」
「本当に・・・頼むぞ。」
・・・あいつ、あんな感じだがスカウトとしては優秀なんだよな。
格闘技かじった経験のある南や神田はともかく
海賊の末裔とかいう、普通なら呆れるレベルの噂から
森嶋を捜し当てるし、最近では格闘技経験のない
野村や小縞もどういうツテでか見つけてくるし
・・・あ、でも最近はグチもこぼしているな。
「最近の娘は調べるの難しいですよ。ガードが硬いんですかねぇ?
容姿も依然見かけたような娘も何故かよく見ますし。
スカウト泣かせですよ。」
そういえば最近他団体サンダー龍子やガルム小鳥遊によく似た
若手が出てきたって聞くし・・・それか?
まあ多少の出張費の嵩張りは大目に見てやるか。
そんな風に自分が思いもよらない所で注目されてるとは
微塵も思っていないだろう彼女。
そんな彼女も不思議な因果であの体育館の人だかりを見てから
闘姫伝について意識し始めた模様で。
「へ~。このゴールデンでやってた中継って
この団体の放送だったんだ~。」
TVといえば学校で流行の元になっている
ドラマや歌番組等しか見てなかった彼女だったが
日課のストレッチを行いながら
何気に回していたTVのチャンネルに止まった
闘姫伝の中継にリモコンのボタンを押す手が止まる。
「・・・ふ~ん。プロレスって
選手によって入場パフォーマンスや
マイクでのアピールとか
ガチで試合するだけじゃないんだね~。
試合は流石に痛そうだけど
ちょっち面白そうかもね~。
あ、あれくらいなら出来そうかも。」
TVには選手が華麗な空中技からのフォールで
3カウントを奪った所だった。
「・・・よっ!・・・・・・とぉ。ほらね。」
流石にコーナーみたいな物は普通の部屋にないので
ベッドに向かって彼女
ムーンサルトアタックの形を綺麗に決める。
「・・・ま、できた所でどうもしないんだけどねぇ。
・・・ふあぁ・・・。ねむ・・・。おやすみー。」
ダイブしたそのまま眠りにつく彼女。
後にどうもこうも
大きく彼女の運命が動く事はまだ知らずに。
「社長―。例の娘のオーディションの
PVと面接の映像、貰って来ましたよー。」
「おお、ご苦労さん、早速見せてくれるか?」
視聴中
・
・
・
・
・
「・・・凄い身のこなしだなー。審査員の言う通り
『バック』ダンサーにしておくのは勿体ないよな、これは。」
「ルックスもプロポーションも申し分ないですねぇ。
ウチの小縞と同じか、それ以上じゃないですか?
これで15才ですか?いやぁ、最近の娘って凄いですねぇ・・・。」
「神城君、何をそんな老け込んだ発言を・・・。
君も俺もまだそんなに歳じゃないだろう。
まあ、確かにスタイルはいいんだが。
それに面接の映像から負けん気も強そうだし
動いてみる価値はアリ・・・だな。」
「了解です。じゃあちょっくら香川まで
饂飩と骨付鳥でも楽しんできますか♪」
「神城・・・。」
「やだなぁ社長、冗談ですよ。冗談♪
じゃあ、探りにいってきますね。」
「本当に・・・頼むぞ。」
・・・あいつ、あんな感じだがスカウトとしては優秀なんだよな。
格闘技かじった経験のある南や神田はともかく
海賊の末裔とかいう、普通なら呆れるレベルの噂から
森嶋を捜し当てるし、最近では格闘技経験のない
野村や小縞もどういうツテでか見つけてくるし
・・・あ、でも最近はグチもこぼしているな。
「最近の娘は調べるの難しいですよ。ガードが硬いんですかねぇ?
容姿も依然見かけたような娘も何故かよく見ますし。
スカウト泣かせですよ。」
そういえば最近他団体サンダー龍子やガルム小鳥遊によく似た
若手が出てきたって聞くし・・・それか?
まあ多少の出張費の嵩張りは大目に見てやるか。
そんな風に自分が思いもよらない所で注目されてるとは
微塵も思っていないだろう彼女。
そんな彼女も不思議な因果であの体育館の人だかりを見てから
闘姫伝について意識し始めた模様で。
「へ~。このゴールデンでやってた中継って
この団体の放送だったんだ~。」
TVといえば学校で流行の元になっている
ドラマや歌番組等しか見てなかった彼女だったが
日課のストレッチを行いながら
何気に回していたTVのチャンネルに止まった
闘姫伝の中継にリモコンのボタンを押す手が止まる。
「・・・ふ~ん。プロレスって
選手によって入場パフォーマンスや
マイクでのアピールとか
ガチで試合するだけじゃないんだね~。
試合は流石に痛そうだけど
ちょっち面白そうかもね~。
あ、あれくらいなら出来そうかも。」
TVには選手が華麗な空中技からのフォールで
3カウントを奪った所だった。
「・・・よっ!・・・・・・とぉ。ほらね。」
流石にコーナーみたいな物は普通の部屋にないので
ベッドに向かって彼女
ムーンサルトアタックの形を綺麗に決める。
「・・・ま、できた所でどうもしないんだけどねぇ。
・・・ふあぁ・・・。ねむ・・・。おやすみー。」
ダイブしたそのまま眠りにつく彼女。
後にどうもこうも
大きく彼女の運命が動く事はまだ知らずに。
by siroichigoy
| 2010-10-08 01:41
| 渡辺SS