レッスル川柳掲載許諾番号21504お笑い等、ブレもありますがレッスルの話題がメイン。愛の軍団名「さばいばるだんす」当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。(c)2006 松永直己/SUCCESS


by siroichigoy

渡辺智美のモノガタリ 第2話

闘姫伝事務所・社長室

「社長―。例の娘のオーディションの
 PVと面接の映像、貰って来ましたよー。」

「おお、ご苦労さん、早速見せてくれるか?」

視聴中






「・・・凄い身のこなしだなー。審査員の言う通り
 『バック』ダンサーにしておくのは勿体ないよな、これは。」 

「ルックスもプロポーションも申し分ないですねぇ。
 ウチの小縞と同じか、それ以上じゃないですか?
 これで15才ですか?いやぁ、最近の娘って凄いですねぇ・・・。」

「神城君、何をそんな老け込んだ発言を・・・。
君も俺もまだそんなに歳じゃないだろう。
まあ、確かにスタイルはいいんだが。
それに面接の映像から負けん気も強そうだし
動いてみる価値はアリ・・・だな。」

「了解です。じゃあちょっくら香川まで
 饂飩と骨付鳥でも楽しんできますか♪」

「神城・・・。」

「やだなぁ社長、冗談ですよ。冗談♪
 じゃあ、探りにいってきますね。」

「本当に・・・頼むぞ。」

・・・あいつ、あんな感じだがスカウトとしては優秀なんだよな。
格闘技かじった経験のある南や神田はともかく
海賊の末裔とかいう、普通なら呆れるレベルの噂から
森嶋を捜し当てるし、最近では格闘技経験のない
野村や小縞もどういうツテでか見つけてくるし
・・・あ、でも最近はグチもこぼしているな。

「最近の娘は調べるの難しいですよ。ガードが硬いんですかねぇ?
 容姿も依然見かけたような娘も何故かよく見ますし。
 スカウト泣かせですよ。」

そういえば最近他団体サンダー龍子やガルム小鳥遊によく似た
若手が出てきたって聞くし・・・それか?
まあ多少の出張費の嵩張りは大目に見てやるか。





そんな風に自分が思いもよらない所で注目されてるとは
微塵も思っていないだろう彼女。
そんな彼女も不思議な因果であの体育館の人だかりを見てから
闘姫伝について意識し始めた模様で。

「へ~。このゴールデンでやってた中継って
 この団体の放送だったんだ~。」

TVといえば学校で流行の元になっている
ドラマや歌番組等しか見てなかった彼女だったが
日課のストレッチを行いながら
何気に回していたTVのチャンネルに止まった
闘姫伝の中継にリモコンのボタンを押す手が止まる。

「・・・ふ~ん。プロレスって
 選手によって入場パフォーマンスや
 マイクでのアピールとか
 ガチで試合するだけじゃないんだね~。
 試合は流石に痛そうだけど
 ちょっち面白そうかもね~。
 あ、あれくらいなら出来そうかも。」

TVには選手が華麗な空中技からのフォールで
3カウントを奪った所だった。

「・・・よっ!・・・・・・とぉ。ほらね。」

流石にコーナーみたいな物は普通の部屋にないので
ベッドに向かって彼女
ムーンサルトアタックの形を綺麗に決める。

「・・・ま、できた所でどうもしないんだけどねぇ。
 ・・・ふあぁ・・・。ねむ・・・。おやすみー。」

ダイブしたそのまま眠りにつく彼女。

後にどうもこうも
大きく彼女の運命が動く事はまだ知らずに。
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by siroichigoy | 2010-10-08 01:41 | 渡辺SS